あしたのコウヘイ

罪を犯した若者とユウジ消臭とのお話

こうへいちゃん「鈴木さんを忘れない」

飲食店ホール業務の接客は

 

ディフェンスなのかオフィスなのか?

 

結論は両方である

 

「鈴木さんを忘れない」と

 

業務終了後に二人で慰め合う

 

土曜日の店内は地獄である

 

70席の焼鳥屋は人でゴッタ返す

 

入れ替わり立ち代わり入り乱れる

 

煙の中に何時間も手を突っ込み燻させていく

 

多少の火傷は気にならない程に忙しい

 

お店の盛り上がりは最高潮

 

鈍い顔をし近寄って来るこうへいちゃん

 

「どうしたん?」

 

「ブッキングです」

 

焼鳥屋は滞在時間が長く、

 

用意に席は開かない

 

ましてや満席、待のお客さんまでいる始末

 

その上、責任者の僕は1秒も止まれないほど忙しい

 

これは 

 

元ホストこうへいちゃんの話術に託すしかない

 

「納めてくれ」と奇跡を信じ依頼

 

数分後

 

何食わぬ顔で帰ってきたこうへいちゃん

 

「どうだった?」

 

「大丈夫でしたよ」「機嫌よく帰って行きました」

 

「何?」奇跡が起きるわけがない

俺なら暴れ回り悪態のつける限界まで悪態ついて帰る

 

「どうやって説得したの?」

 

「ただ単純に洗いざらい包み隠さずお伝えしました」

 

手違いでブッキングしていた事、席がないことも全て話していた

 

強心こうへい

 

意外に

 

「そうゆう事もあるわな、また来るは」と店を後にしたそうです。

 

 

たまたま人間できた人に当たったのか

 

オフェンスに転じた接客が功をそうしたのかはわからいが

 

二人して「鈴木さんを忘れない」と心に近い予約管理の大切さを身に染た1日だった。